1型糖尿病医師のつぶやき

【人生の可能性は無限大】インスリンさえ打てば、何でもできる。時々医者目線の患者の歩みです。

小麦でガンになる❗❓

タイトルだけ見ると、嘘か盛ってそうですよね。

 

けれども、これは一部の人にとっては事実なんです。(しかも、一般的な人口の30%がこの原因疾患と関係する遺伝子を一つ以上持っているとされています。)(参照文献と医学書は文末に載せています。)

 

パンなどの小麦・大麦・ライ麦製品を食べた時に、お腹が張った感じや腹痛が起きることはありませんか? また、ガス(おなら)が増えたり、下痢をしたりすることはありませんか?

 

それ、セリアック病という病気の症状かもしれませんよ。

 

実は、小麦などに含まれるグルテンというタンパク質に対して免疫のT細胞が働いてしまうと、腸を傷つけてしまう病気がセリアック病です。

 

この、小麦などに含まれるグルテンが体に合わないセリアック病の人が小麦を食べ続けてしまうと、グルテンと一緒に腸を攻撃し続けることで、何度も腸で活性化されたT細胞が発ガンしてしまうことが知られています。(リンパ腫は白血病の兄弟のようなガンです。)

 

そして、セリアック病の時の「グルテンフリー」(小麦などのグルテンの排除)は、かなり厳密である必要があります。

 

花粉症の人が微量の花粉でも目が痒くなったり、鼻水やクシャミが出てしまったりするのと似ています。

 

さらに、自覚症状がない程度でも、腸は確実に傷つき、ガンを発病するリスクが年々増してしまうのです。しかも、ガン以外の様々な病気の合併も知られています。

 

「あれ?」と思い当たる症状がある方は、病院で「抗組織トランスグルタミナーゼIgA」という抗体を調べてもらってくださいね。(血中では抗体が陰性であっても、セリアック病はかならずしも否定できるわけではないので、注意が必要です。)

 

かなり恐ろしい病気で不安に感じるかもしれませんが、対処はとても簡単です。

 

グルテンフリー(小麦等に含まれるグルテンが入っていない)食べ物を食べればいいだけです。

 

グルテンを食べなければ、体の免疫細胞であるT細胞は腸を攻撃しませんから、腹痛や下痢がなくなり、発ガンリスクもなくなります。

 

ただ、気をつけてくださいね。

 

一部の醤油や味噌などの調味料にも小麦が使われていたり、同じ工場内で小麦製品を製造している場合は、厳密には「グルテンフリー」の定義は満たしません☝️それなのに、営利目的や理解不足でグルテンフリーだと広告してしまうお店や商品もあります。

 

醤油も味噌も小麦を一切使わない、「グルテンフリー」の商品も多々出ています。実は、溜まり醤油やアワ醤油は小麦を使わない製造方法なので、醤油も味噌も商品を選べば、今まで通りの味付けのお料理を食べることができますよ。

 

1型糖尿病を含む自己免疫疾患や発達障がい、低身長や骨粗鬆症などの様々な疾患も合併する場合もあります。気になったら、かかりつけ医にご相談くださいね。消化器内科が専門医ですが、内科や小児科でも相談や一部対応が可能な場合もありますよ。

 

今日も安全な一日を😉

 

〈参照〉

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcoloproctology/74/10/74_572/_pdf

② ハリソン内科学

 

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