1型糖尿病医師のつぶやき

【人生の可能性は無限大】インスリンさえ打てば、何でもできる。時々医者目線の患者の歩みです。

やっぱり10gに1単位&複雑な背景【日記】

最近まで、もう少し膵臓に余力があり、糖質20gにつきインスリン1単位程度で結構血糖コントロールが良好だった。

 

しかし、最近では10gに1単位必要になった。

 

「いや、でも多少少なくてもいけるんじゃない?」と思っちゅうよね。

 

「いやいや、実は必要量はもう少し少なかったら、低血糖になっちゃうし!」と慎重になる時もあるよね?

 

「野菜少なかった?」と食事内容が原因か疑ってみるよね。

 

このような自身への言い訳をよそに、10gに1単位以下の投与(45gで4単位とか)だと、きっちり血糖値が上昇してしまう。

 

これが45gで4.5単位打つと、結構コントロールがいい。

 

何回か、このような0.5単位少なく打ってみて、自分の身体がインスリンを少しは出して補正してくれるか試してみた。毎回、やっぱりオーバーシュートする。

 

現時点で、平時にも糖質10gにインスリンを1単位を注射で補わないといけない状態に進行したと結論づけてよさそうだ。これ、完全にインスリン依存の1型糖尿病の一般的なドースじゃん!

 

今までずっと痩せ型体型で、インスリン抵抗性が高いとは予想されない。一時期プレドニン毎日30mg内服で日本では肥満体型、米国では痩せ型、欧州でほどほど普通くらいの体型だ。この体型で、2型のようなインスリン抵抗性を想定はしなくていいだろう。

 

加えて、血糖値220の時にインスリンを1単位追加しただけで、150は直ぐに切る。1単位で血糖値50から100mg/dl下がると計算しても良さそうだ。(インスリン分泌能の残存程度によって、これの意味することが左右されるにしても、インスリン抵抗性が高いわけではなさそうだ。)

 

正直、別の自己免疫疾患の治療で免疫抑制剤を投与しているから、もう少し進行が遅いだろうと予想していた。

 

まだ、しばらくは大丈夫だと思っていた。その分、想定以上の早期にインスリン必要量が増したのは内心ショックだし、悲しい。

 

現時点では、まだ多少は基礎インスリンは出ているけれども、食事の時のインスリン分泌が低下した。おそらく、ほとんど出てない。次のステップは徐々に基礎インスリン量が低下していくフェーズだ。現在ここで、基礎を入れている。

 

完全に自分のインスリン分泌が0️⃣になってしまうまでの時間的猶予が欲しい。

 

いや、本当は自分でインスリンを十分分泌できる状態に戻って欲しい。

 

頼む!

 

進行よ止まれ!!

 

快復してくれよ!

 

一つとても良い点は、自分で素早く変化を察知できていること。主治医の指示通りに「自分で判断して上手く対処」できている。

 

ある意味、上手くやりすぎているから、現状の変化を察知しづらいようだ。

 

そう。2ヶ月密に自身の状況を分析した結果、どの食材で、どのタイミングで、どれくらいの速度で血糖値が上昇するかを結構把握できた。

 

血糖値上昇のカーブもある程度把握し、どの高さならばこれからどこまで上がりそうという予想も立て易くなった。なので、平時のパターンであれば、どのタイミングでどのくらい追い打ちが必要かも把握し易くなったと自負はしている。上がる前が無理でも、上がり途中で追い打ちするのが非常に効果的。上昇初期や上昇中の追い打ちの方が、上がりきってからの追い打ちよりも低血糖リスクも低いっぽい。(打つ単位数も影響しているかもしれない)なので、上がりはじめを前回投与からの時間で予測し、いつものパターンで追い打ちをしている。

 

なので、消化が遅い私の場合、上がる前に食前と食中に2回超速攻型インスリンを投与することで血糖値の大きな変動を抑え込んだ。

 

そして、血糖値が160程度でも、上昇速度によって、追い打ちをすることでそれ以降の上昇を最低限に抑えている。

 

超速攻型は、プレドニン投与時の私の場合には約1時間で効力が激減し、再度血糖値上昇に転ずる。なので、この少し前に追い打ちして、血糖値が上昇する前に抑え込む。

 

一食につき、2回3回の超速攻型インスリンを投与すれば、血糖値を正常値内で推移させられるよう。これが上手くいき過ぎて、以前のインスリン必要量の時(一食につき1回現在の半量投与)と血糖値のグラフ上は何も変わらない。(腸の蠕動運動が悪い上、食事も遅い。だから、血糖値上昇スピードが超速攻型の効果持続時間でカバーできないと考えている。)

 

だから、インスリン投与量以外は、何一つ変化などしていないかのように錯覚する血糖曲線の印象。

 

この変化が数日続いて、やっぱり戻らないと気がついた時に追加で速攻型を処方してもらった。だから、現在は一食につき2、3回ほど打つ回数も多くはない。

 

ミスの原因だから、複数製剤を併用して使い分けるのは良くないが、朝昼は速攻型、夜は超速攻型を投与して上手くやってる。

 

抗体は上がっているんだよなぁ。(こちらも複雑)

 

正直、次回ステロイドパルスが入る時が少し怖い。

 

少し前までは、平時が糖質約20gにつきインスリン1単位。プレドニン内服時に必要量が倍の糖質約10gに1単位になっていた。

 

前回のプレドニン内服時には、10gに1単位では、高血糖かつ少量のケトン体が出ていた。

 

次回プレドニン投与時には、糖質5gにつきインスリン1単位投与すべきなのだろうか?(この2ヶ月では、どうやらプレドニン投与時には、対糖能が倍になる印象を受けている。)

 

低血糖は、暴れたり、変なことを言い出したりする人もいるから、病院で絶対に起こしたくない。重症になると、昏睡や可逆的な麻痺症状で脳梗塞に似た症状をきたすこともある。低血糖の程度と持続時間によっては、後遺症すら残ってしまう。

 

しかし、ちょっと高めで血糖コントロールしていると、それにも体があまり耐えられないようだ。倦怠感もあり、頻尿になる。何気に色々しんどい。一番困るのは、思考力の低下を強く自覚している点だろう。。

 

元々、総蛋白が10と高い。(基準値が6.5~7.9g/dL)この原因は分かっており、総蛋白は下げられない。

 

すると、血液の粘稠度や浸透圧が高いので、相当沢山の飲水量が必要だ。さもなくば、直ぐ血液がドロドロになってしまう。それによって、頭痛や嘔気・嘔吐が出現してしまう。ひょっとすると、血小板が常にオプソニン化されて働きが若干だけ悪くなっている可能性もある。

 

高血糖は、確かに250未満ならば特殊な状況以外はDKA(糖尿病性ケトアシドーシス)にはなりづらい。

 

しかし、ただでさえ高浸透圧で体調不良が出やすいところに、高血糖で追い打ちをかけてしまうことになる。すると、「糖尿病単独ではそこまで大変じゃない状態」であっても、高浸透圧でちょっとマズイ状態になりやすい。(ポイントはなり易いということで、必ずなるというわけでもない点。)

 

このような事態の可能性を周囲に周知しておかないと、「血糖値単独ではそこまで酷い状態じゃないのに、何故体調不良なのだろう」、と皆が「???」の事態が起こり得る。

 

その上、血管イベントのリスクも上がる。

 

とにかく、水を沢山飲もう!

 

そうだな。

 

食後の血糖値が150以上にはなりづらいくらいのラインでコントロールできたらいいな。半日180〜200で、その後食後250以上は正直キツかった。しばらく、軽度嘔気があり、途中から飲水量が激減してしまった。午後はほとんど飲んでいなかったかもしれない。

 

気持ち悪いことに加えて、頭が回らない。言葉もちょっとおかしかった。元々、普段はほぼ無症候の言語障害があると仮定すると、症候性になる閾値が健常な人より低い可能性もある。(敗血症+DIC以降、多少の言語障害は自覚がある。今は回復してきたとはいえ、その他にも脳炎の影響もあるかもしれない。)

 

ただ、短期間だけを指標に、次回のインスリン量を調整することには慎重だ。

 

はてさて、この先どうしようかな。

 

どうしても、自分の身体の限界がそう遠くないかもしれないという考えが、頭の片隅をチラついてしまう。

 

今はまだ若い。

 

まだ、身体の耐久性に助けられている。

 

いつまで保つかな?

 

いやいや、まだまだ大丈夫なつもり。

 

やるべきは最善の対策だ。

 

大丈夫。

 

水を飲みまくって、インスリンを上手くコントロールできれば、今後も上手くいく。

 

大丈夫。

 

今までも、実に様々なことを切り抜けてきたじゃない。

 

大丈夫。

 

自分の経験と考察(たまに必要以上な)、それと自分の本能を信じよう!

 

皆さんも安定した血糖の一日を!