緊急入院やICUでの集中治療を経て、インスリン導入初期は、緊張感とやる気がいいバランスで存在しているだろう。インスリン治療導入時に一所懸命インスリン注射に励む人が多いのではないだろうか?
しかし、なにかをきっかけに、あるいは毎日毎食、食間も夜中もインスリン投与や食事、捕食を頑張る中で、緊張の糸が弛んだり、切れたりはしないだろうか?
慣れてきたから、感覚がトレーニングされて、大まかにパッと見で必要なインスリン量が分かるようになってくる。同時に、こりゃ〜上手く行ってるなぁとか、結構楽勝と思えて来ることもあるかもしれない。
しかし、逆に「なんでこんなことしないといけないんだ」とか、「多少サボっても案外どうにかなるんじゃないか?」とか、「色々疲れた!もう、どうにでもなれよ!知るかー!」と思うこともあるかもしれない。
また、長期戦だから、毎回毎食、毎時間パーフェクトなコントロールをするよりも、多少波はあれど、ストレスなく持続できることの方が大切だと思える時もあるだろう。
当然、だんだんと感覚が変化してきて、最初こそ200以上でドキっとしていても、300や400でも短期間にコントロールできたらどうにかなるという余裕が出てきやしないか?
すると、いい意味で、良い加減(良い塩梅)で適切な緊張感とリラックスさでインスリン投薬を続ける場合もあるだろう。多くの場合は、きっとこんな良い塩梅で適度に管理しながら、日常生活を送っている。
しかし、やる気の糸が上手く緊張と適度な弛緩のみを繰り返すわけでもないない場合もあるのではないだろうか? 大幅に弛緩したり、一旦プツンと切れて、時間差で修復されたりもするかもしれない。
そう。誰でも一度は、「もうやーめた」って思ったことがあるのではないだろうか?
たしかにね、それで本当に一定期間インスリン投薬を休止してしまうか、完食時にスキップしたり遅れて打ったりするか、あるいは心の中では「止めだ、止めだ〜。んなことやってられっかよ!」と思いながらも、思いとどまって必要なインスリン投与を行うか。
いずれにせよ、誰でも一度は行動か心中でインスリンにストを起こしたことはあるのではないだろうか?
どうやら、これはとても自然なことらしい。
ただ、こういう時に、周囲に思いを打ち明けて、理解や共感を得て、「やっぱりインスリン打ったほうがいいよね」と治療を中断せずに継続することが大切だ。
わりと最近、「案外、インスリンそこまで必要じゃないんじゃない?」とか「もうどうにでもなれや〜。知〜らない。」と思って、インスリン投薬量や投与のタイミング等が色々大きくブレたことがある。
あと、インスリン足りないと体重落ちるよね?という安易な悪魔の誘惑で、ちょっと節インスリンしてみたくなってしまうこともあるかもしれない。(こういう痩せ方は、結局はリバウンドもするし、不健康だし、逆に太りやすい体質作りにもなってしまうので、最悪だ。しかし、何なんだろうね?この悪魔の囁きって奴は🫤)
当然、計測される血糖値のみならず、体調もブレてくる。すると、なんだか怠いし、疲れたし、なおさらちょっと「どうでもいいや〜」って気持ちが膨らみやすくなる。
すると、インスリン投薬は悪循環に入りやすい気がする。
そして、このようにストライキを起こしたインスリン依存型糖尿病の人は皆、「やっぱりインスリンって大事なんだなぁ」と身に沁みて感じるのではないだろうか?
やっぱり、ちゃんとしたインスリンの打ち方に戻してみると、体調も改善するし、思考力も向上する。結局、インスリン打ってる方がスッキリしてるし、「なんで、インスリン嫌だなんて思ったんだろう? なんで、ストなんて実行したんだろう? 今後は、絶対にずっとバッチリ、きちんと上手く打ち続けるんだ😉✨🎶」と心を入れ替えて、インスリン治療に励む。
生活していれば、たまに夜ふかししたり、たまに運動サボっちゃったり、色々模範から外れることもあるだろう。
それと同じように、インスリン治療も模範からのダイバージョンがあるかもしれない。まぁ、多少は仕方がない。新しい生活様式、24時間自動で働き続けてくれる膵臓という臓器の代わりを、個人が手動でやっているのだから、色々あるだろう。
こういう時、その感情も思考も行動も、誰もが通る道で、自分は一人でもなければ、一人だけが特殊だったり、下手や手抜きではないと思えることは大切だ。
そして、都度気持ちを適度に引き締めて、無理せず、頑張りすぎず、良い塩梅で良い加減でインスリン治療を継続することで、人生を歩み続けることが大切なのだろう。
大丈夫だから、さ。
今日も安定した血糖値を〜😉